クリの靴箱、ヒノキの洗面台

昨日投稿のキッチン一式と同じ物件での納品事例を。

 クリの靴箱。
 玄関スペースにスッキリ納まるサイズ。

 ヒノキと杉の洗面台。
 どちらも京北産材です。
 近郊材は入手の圧倒的手軽さがあり、適材適所でもっと使っていくべきと感じます。ヒノキは柔らかすぎずカンナ当たりも良いので節が少なければ非常に仕事しやすい材です。
 天板の杉材の防水処理が懸案でしたが、今回は社寺建築の外部塗装にも使われているガラス塗料という浸透性の塗料を使用しました。ガラスの成分と同じケイ素が漆のように木に浸透し、木の成分と同化して硬化する仕組みで、オイル塗装のような木そのものの手触りは楽しめます。特に杉は柔らかいので、この塗料で硬度を少しでも高められるのであればうってつけだと思います。

 建築とのコンビネーションで沢山のトライをさせていただいき、学ぶところの多い充実した仕事をさせていただきました。感謝。

 設計、施工:カモノセログ

キッチン、収納、納まりました。

 今年2020年が始まった時、コロナウイルスで全世界が大きな影響を受けるこの状況を誰が予想できたでしょうか。それぞれに目標、希望を抱きそれに向かう日々の中、続いていくであろう日常が大きく変化しました。
 変化によって、今まで当たり前だったことの大事さに気付いたり、大事なことの中身についても深く考えたり。忙しく前進するのみの生活の中では持つことのできなかった時間が生まれているのも確かです。
 今まさに戦っておられる医療現場の方、実際に感染され大変な思いをされた方の事を思うと、まだ渦中ですので楽観的な教訓として結ぶには早い段階であるとも思います。手は動かし、いつもより多めに立ち止まり、考えることを繰り返していきたいです。

 今年に入って重点的に取り掛かっていた新築物件の仕事が大方納まりました。
アイランドキッチン、食器収納一式、洗面代一式、靴箱を製作させていただきました。 

 アイランドキッチン。
 天板は3100×1400のブビンガ一枚板。これだけでまずは主役級の存在感です。
本体は控えめな色目でありながら程よい主張もあるクリ。良い組み合わせです。
 取っ手などの凹凸のない構造。食洗機のカバーもクリで製作し、様々な機器を違和感なく搭載しました。

 キッチン背面の食器収納棚、吊戸棚。クリ材。
 2700の長さの構造に対し、扉、引き出しの前板の木目が連続するように木取りに注意を払いました。2700が取れるクリは入手困難で、ブビンガのキッチンに存在感押されていますが、木取りからしてこちらもかなりの労作です。。

 残りの家具はまた改めて投稿します。

キッチン製作中

 新築物件向けにキッチン、収納など箱物数点の製作をご依頼いただきました。
目下製作中。

 材は栗で、取っ手など凹凸の極力少ないデザインを、とのことで、
前面に板がパズルのように組み合わされたような見映えになります。

 このように扉と扉の間、引き出しとの境目となる桟を見せない、板のみで構成される箱物の造りは、よりモダンな建築様式に馴染むデザインだと思いますが、材の伸縮での経年後の隙間が極力少なく済むように、材の乾燥状態によりシビアな気配りが求められるところ。
 どのような材を使用し、材の保管方法、木取り、作業部屋の湿度管理をどうするかなど、いくつもの考えるべきポイントに向き合うことになります。
 今回から取り入れたのは、木取りした材を、家庭用除湿機を設置した小部屋でシーズニングさせる方法。除湿機には結構水が溜まって除湿されているのが分かります。

 木は伸縮し、反ろうとするものなので、それを見越した造りを知って取り入れておくのが木工家の仕事の基本ですが、材の管理などについてはまだまだ改善していける余地がありそう。特に山間部の湿度の比較的高いエリアで仕事をしているので、乾燥した街中での使用の事を考えるとなおさらです。

ローバックアームチェアー進化中

定番となったローバックアームチェアー。
今回6台製作。主材は京北産コナラ材です。製材後約3年経ち、椅子の製作には申し分のない乾燥程度になりました。地元でこんなに木目のきれいな材が手に入るのなら嬉しい限り。

複数台製作のこの機会に、きょうと椅子などの展示の際に聞かれた意見を元に数カ所修正を加えました。
特に、座った時にお尻が前に滑って来てしまう点について、座面の後ろ部分の高さを少し下げて、更に掘り込みを5㎜弱深くしました。こうすることで座った時のフィット感は増したと思います。
アウトラインはほぼいじらず、細部ブラッシュアップを繰り返し完成度を上げる作業は続きます。

2020始動

2020年、明けましておめでとうございます。

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随分と更新ができていませんでしたが、
年の改まりと共に心機一転、頻度を上げていきたいと思います。。
今年は5月に作品展を計画しております。
今の山の家具工房が提案できる木の家具のある暮らしを形にしたような展示ができればと思っていますので、ご期待いただければ幸いです。

みなさま、本年もどうぞよろしくお願い致します。

ダイニングセット、キッチン建具納品

西京区の新築邸宅にダイニングセット、キッチン収納の建具を納めさせていただきました。

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椅子の製作に当たっては、試作品で座り心地を確かめることはもちろん、
テーブルの高さも5ミリ単位で確認。
建具の籐の部分の大きさのバランスなど、
細部にわたってお客様と綿密にやり取りがなされ、ようやく形にすることができました。
最終的に座面高は標準の420㎜に対して天板高は675㎜とかなり低めですが、
食事の際には肩、肘が楽に動かせることを優先させた高さ設定となりました。
テーブル天板は2100×900㎜と、在庫していた特級ヤマザクラを最大限に生かせるサイズで、緩やかな杢が緻密に設計された室内で有機的な存在感を醸しています。
椅子、建具に配した籐もハンドクラフトの柔らかな存在感を感じさせていて、
無垢の木と妥協しない手仕事は、裏切らない結果を表してくれるものだなと感じます。

こちらのお宅には椅子残り4脚と座卓をオーダーいただいており、
そちらの製作を引き続き行っていきます。

ローバックアームチェアー、スツール、2本脚テーブル納品

ブログ更新が滞っている間に季節も春に。
娘二人が揃って進学し、非常に慌ただしい我が家です。
朝、思いがけない積雪があったりと三寒四温の京北ですが、
畔には土筆が顔を出していました。
そろそろ田んぼの準備もしなくちゃと…。

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少し前になりますがテーブルとチェアーを納品しました。

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2本脚のダイニングテーブルと、
曲げ木のローバックチェアー、スツールのセット。
設計事務所支給の天板は栗の一枚板。

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普段は幅を剥ぎ合わせて天板を作ることの方が多いですが、
これ程上質な材だと説得力というか、
カジュアルなデザインの中にも風格の感じられる仕上がりです。
今回は設計士の方の提案で、天板高を650㎜と低めに設定。
通常は700㎜ほどですので、5㎝マイナスの「低座生活」的高さ設定です。
椅子の高さについては施工大工の沖本さんと相談し、
通常座面高420㎜を2㎝マイナスの400㎜で製作。
使っていて椅子が高く感じられたら調整させてもらうことにしました。
施主さんは通常のテーブル高の暮らしをされていらっしゃったので、
変化を緩やかにする配慮です。
完成した椅子にかけてみると、テーブル高とのバランスは非常によく感じられ、
椅子単体で見ても、座面が低くて膝がより曲がるせいか、座面高420㎜の時に感じられたお尻が少し前に滑る感じが解消されていました。この感覚は個人の体型によって変わるのかも知れませんが、座面高や座面、背もたれの角度を設計するのに、とても有益なデータを一つ手に入れることができました。

来客用にとのことなので、普段はダイニングにはセットされないであろうスツールですが、せっかくなのでテーブル天板の形状と座面の形状を似せて作りました。山桜らしい褐色がいい経年変化をしていくことでしょう。

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住宅設計 : M’s建築設計事務所
施工 : 沖本雅章

テ-ブル、チェアー納品

関東まで脚を伸ばし、
ダイニングテーブルとチェアーのセットを納品させていただきました。

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天板サイズは1800×800㎜、
初夏に納品したテーブルと同じ山桜材。
綺麗な杢が存在感を発揮しています。

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合わせるのは三種の椅子たち。
まずお馴染みスピンドルチェアー。

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座面、背もたれはクルミ、脚はカエデの組み合わせです。

そして、リニューアルしたスタンダードチェアー。

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座面に生成りと黒のペーパーコードを張り分け、
それぞれクルミ、クリ材を使用しました。
今回はお客様のご希望で、背もたれにもバリエーションを持たせ、
結果的に3脚が別々のデザインになりました。
もともともう少し直線的な椅子を作っていましたが、
後ろ脚に緩やかな曲線を取り入れ、柔らかい印象にしています。
この部分を子カンナで仕上げるのは楽しい作業です。

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このタイプの椅子は座面の展開が出来ますので、
布、革張りも含めて、ご相談ください。

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冬ごもりのパーティー

山の家具工房がお送りする秋のイベント。
今回は12月に開催することもあり、冬支度のイメージです。
題して、
「冬ごもりのパーティー」。

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陶芸の芦田直美さん、
ホームスパンの竹村優利佳さん、
数字にまつわるお菓子や雑貨を作っているすうじやさん、
参加していただける皆さん、
「冬ごもり」のイメージのこのイベントに、
是非とも参加してもらいたかった、
暖かみを感じる作品を作られている方たちです。

我が工房も、カッティングボードなど、
冬の暮らしに豊かさを与えられるようなアイテムを用意しています。
ギャラリーを薪ストーブで暖かくしてお待ちしております。
是非お越しください。

12月1日㈯、2日㈰ 10時~17時(2日は16時まで)
京都市京北 山の家具工房ギャラリーにて

first bowl セット

お誕生お祝いにと、
ご好評いただいているfirst bowlセット。
今回特別なご要望で、
ボックス付きのフルセットで製作させていただきました。

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オ-バルキャリ-、ボウル、小皿、スプーン、フォ-ク、
がセットになっています。
全てサクラ材。
何かと荷物の多い小さなお子様連れのお出かけだとは思いますが、
このセットを乳母車のポケットに忍ばせてお出かけされるお母さんの姿を想像すると、
嬉しい気持ちになります。

今後このセットを「first bowl フルセット」として定番化していこうと思います。
もちろん銘入れも致しますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。