小振りの椅子、テーブル

今年もはや年の瀬。
春以降、予想もしなかった状況に見舞われた今年でしたが、なんとか年末を迎えることができました。一人でこなす仕事は相変わらず。米作りも例年通りのマイペースで、変化は比較的少なく過ごせましたが、展示などの機会の取れなかった分、近所の方の要望に応える仕事が多かったように感じます。

そんな仕事の一つ。京北の知り合いの林業家さんより、材料支給でのテーブルと椅子の製作をご依頼いただきました。

ブナ材の中でも、「イヌブナ」と呼ばれる樹種の材だそうです。
「イヌマキ」やら「イヌエンジュ」など、樹種名の頭に「イヌ」が付くのは、材木として見たときに緻密でなく、いわゆる良材と言えない木に付いた呼び名だそうですが、今回のイヌブナはテーブルと椅子製作には不測のない強度がありました。ブナ材のナチュラルな色目を損なわないように白顔料の混じったオイルを塗って仕上げ、椅子は特に調和の取れたものになったと思います。新たな定番として探求していきたいアイテムになりました。