杉の本棚

当工房の仕事場、住まいを兼ねている建物は鉄骨の大きな元工場で、内装に手を加えながらも長らく使いあぐねていたスペースがありました。
この度図書スペースとして開放しようと、本棚をしつらえました。

京北の杉材を使用。
幅5メートル半の壁面一杯のサイズで製作しました。
棚に並ぶ本は、我が家の子どもたちが愛読してきた本のほかに、
地域の方からの寄贈本、廃校になった小学校から譲り受けた本などで、将来的にもっとたくさんの本が集まっても十分な収納力があります。

また、子どもスペース用に独立した棚も製作しました。
こちらも杉材で、今回は幅広の杉材が入手できたので、幅を2枚3枚剥ぎ合わせずに1枚で構成できました。そうすることで木の生命力、杉の木目の美しさを再発見することができました。オイル塗装で木目が濃くなりすぎては主張が強くなり過ぎてしまうので、今回は無塗装で仕上げています。
さりげなくありながら、目を向ければ確かな個性を感じる存在でいてほしいと思います。

図書スペース「ほんのひととき」は、毎週木曜~土曜の朝9時~17時まで開放しています。