2020始動

2020年、明けましておめでとうございます。

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随分と更新ができていませんでしたが、
年の改まりと共に心機一転、頻度を上げていきたいと思います。。
今年は5月に作品展を計画しております。
今の山の家具工房が提案できる木の家具のある暮らしを形にしたような展示ができればと思っていますので、ご期待いただければ幸いです。

みなさま、本年もどうぞよろしくお願い致します。

ダイニングセット、キッチン建具納品

西京区の新築邸宅にダイニングセット、キッチン収納の建具を納めさせていただきました。

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椅子の製作に当たっては、試作品で座り心地を確かめることはもちろん、
テーブルの高さも5ミリ単位で確認。
建具の籐の部分の大きさのバランスなど、
細部にわたってお客様と綿密にやり取りがなされ、ようやく形にすることができました。
最終的に座面高は標準の420㎜に対して天板高は675㎜とかなり低めですが、
食事の際には肩、肘が楽に動かせることを優先させた高さ設定となりました。
テーブル天板は2100×900㎜と、在庫していた特級ヤマザクラを最大限に生かせるサイズで、緩やかな杢が緻密に設計された室内で有機的な存在感を醸しています。
椅子、建具に配した籐もハンドクラフトの柔らかな存在感を感じさせていて、
無垢の木と妥協しない手仕事は、裏切らない結果を表してくれるものだなと感じます。

こちらのお宅には椅子残り4脚と座卓をオーダーいただいており、
そちらの製作を引き続き行っていきます。

ローバックアームチェアー、スツール、2本脚テーブル納品

ブログ更新が滞っている間に季節も春に。
娘二人が揃って進学し、非常に慌ただしい我が家です。
朝、思いがけない積雪があったりと三寒四温の京北ですが、
畔には土筆が顔を出していました。
そろそろ田んぼの準備もしなくちゃと…。

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少し前になりますがテーブルとチェアーを納品しました。

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2本脚のダイニングテーブルと、
曲げ木のローバックチェアー、スツールのセット。
設計事務所支給の天板は栗の一枚板。

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普段は幅を剥ぎ合わせて天板を作ることの方が多いですが、
これ程上質な材だと説得力というか、
カジュアルなデザインの中にも風格の感じられる仕上がりです。
今回は設計士の方の提案で、天板高を650㎜と低めに設定。
通常は700㎜ほどですので、5㎝マイナスの「低座生活」的高さ設定です。
椅子の高さについては施工大工の沖本さんと相談し、
通常座面高420㎜を2㎝マイナスの400㎜で製作。
使っていて椅子が高く感じられたら調整させてもらうことにしました。
施主さんは通常のテーブル高の暮らしをされていらっしゃったので、
変化を緩やかにする配慮です。
完成した椅子にかけてみると、テーブル高とのバランスは非常によく感じられ、
椅子単体で見ても、座面が低くて膝がより曲がるせいか、座面高420㎜の時に感じられたお尻が少し前に滑る感じが解消されていました。この感覚は個人の体型によって変わるのかも知れませんが、座面高や座面、背もたれの角度を設計するのに、とても有益なデータを一つ手に入れることができました。

来客用にとのことなので、普段はダイニングにはセットされないであろうスツールですが、せっかくなのでテーブル天板の形状と座面の形状を似せて作りました。山桜らしい褐色がいい経年変化をしていくことでしょう。

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住宅設計 : M’s建築設計事務所
施工 : 沖本雅章

テ-ブル、チェアー納品

関東まで脚を伸ばし、
ダイニングテーブルとチェアーのセットを納品させていただきました。

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天板サイズは1800×800㎜、
初夏に納品したテーブルと同じ山桜材。
綺麗な杢が存在感を発揮しています。

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合わせるのは三種の椅子たち。
まずお馴染みスピンドルチェアー。

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座面、背もたれはクルミ、脚はカエデの組み合わせです。

そして、リニューアルしたスタンダードチェアー。

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座面に生成りと黒のペーパーコードを張り分け、
それぞれクルミ、クリ材を使用しました。
今回はお客様のご希望で、背もたれにもバリエーションを持たせ、
結果的に3脚が別々のデザインになりました。
もともともう少し直線的な椅子を作っていましたが、
後ろ脚に緩やかな曲線を取り入れ、柔らかい印象にしています。
この部分を子カンナで仕上げるのは楽しい作業です。

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このタイプの椅子は座面の展開が出来ますので、
布、革張りも含めて、ご相談ください。

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冬ごもりのパーティー

山の家具工房がお送りする秋のイベント。
今回は12月に開催することもあり、冬支度のイメージです。
題して、
「冬ごもりのパーティー」。

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陶芸の芦田直美さん、
ホームスパンの竹村優利佳さん、
数字にまつわるお菓子や雑貨を作っているすうじやさん、
参加していただける皆さん、
「冬ごもり」のイメージのこのイベントに、
是非とも参加してもらいたかった、
暖かみを感じる作品を作られている方たちです。

我が工房も、カッティングボードなど、
冬の暮らしに豊かさを与えられるようなアイテムを用意しています。
ギャラリーを薪ストーブで暖かくしてお待ちしております。
是非お越しください。

12月1日㈯、2日㈰ 10時~17時(2日は16時まで)
京都市京北 山の家具工房ギャラリーにて

first bowl セット

お誕生お祝いにと、
ご好評いただいているfirst bowlセット。
今回特別なご要望で、
ボックス付きのフルセットで製作させていただきました。

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オ-バルキャリ-、ボウル、小皿、スプーン、フォ-ク、
がセットになっています。
全てサクラ材。
何かと荷物の多い小さなお子様連れのお出かけだとは思いますが、
このセットを乳母車のポケットに忍ばせてお出かけされるお母さんの姿を想像すると、
嬉しい気持ちになります。

今後このセットを「first bowl フルセット」として定番化していこうと思います。
もちろん銘入れも致しますのでお気軽にお問い合わせくださいませ。

栗のベンチ、テーブル

猛暑の夏、台風の九月、北海道の地震。
自然に翻弄されながらも、日々の営みを取り戻そうともがく毎日。
皆さまの暮らしがどうか平穏でありますように。

京都、東山に新築されるゲストハウスにお納めする家具を作らせていただきました。
建物の1,2階を宿泊用に、
3階屋上をお茶席などに使用する空間に使用されるとの事で、
その両方の用途に沿ったアイテムをクリ材で製作しました。
まず、屋上用のベンチとテーブルです。

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脚に近郊で入手した栗の生木を使用。
ドローナイフで八角を荒々しく削り出し、
貫に黒皮丸棒をあしらい、まとめ上げました。
脚の太さ、転びの角度、座面の面取りによる見え方の違いなど、
かわいくなりすぎず、デザイン的になりすぎない仕上がりになるよう、
試行錯誤を重ねました。

栗は程よい柔らかさで、グリーンウッドワークの工法に向く材だと思います。
田舎では稲を収穫した後に干す「稲木」に使用されたり、
水に強いのでもちろん建築にも使われたりと、
昔から生活と深く結び付いた材でもあり、
クリ材を見つめることは、生活道具の成り立ちに思いを馳せることに繋がり、
とても面白い作業です。
自分の手でも、今後永く使われる生活道具が一つでも多く作れたら、
と思います。

ベンチと合わせて使用するテーブルは高さ2段階可変式の2wayテーブル。

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脚の構造をギリギリまで減らし、目を引く形状に。
天板は外丸カンナを自作し、
触れると分かる程度のテクスチャーを付けました。
使用感が出れば更に風合いが増すはず。

幸か不幸か、
災害に見舞われながら仕事をしたことは、
普段、流れで終えてしまう可能性のある仕事にも、
ありがたみを感じながら深く向き合うことにもなったようで、
自分の中に新しい機軸を見いだせた思いです。

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山桜のテーブル

大雨の去った京北。
一時は桂川の氾濫も危ぶまれるほどでしたが、
幸いもしもの事態は起こらずに済みました。
消防の詰め所に待機している間も、
テレビの気象図には次から次へと湧いてくる雨雲が映し出され、
途方もない感覚を覚えました。
大雨、地震、何十年に一度の非常事態が毎年のように起こるこのごろ。
自然は雄大であり、容赦ないものだと感じます。
皆さんのお住いのあたりが無事であることを願います。

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さて、
昨日納品させていただいたテーブルです。

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山桜材での仕事が続いております。
特に今回使用したのは岐阜県産の特級材で、
色といい、杢といい、幅といい、申し分ない上物です。
飛騨にある材料屋まで脚を運んで入手しましたが、
そこの社長も、これだけ綺麗な桜はいつでも手に入るものではない、
と話しておられました。
電話一本の発注に済ませずに、
材の表情を見るために材料屋になるべく脚を運ぶことが
こういうよい材との出会いに繋がるのかな、と思っています。

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天板の隅には完成日などをお客様のご希望で刻印しました。

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この材はまだ在庫がありますので、
ご興味おありの方はお早めに!

「本とそのまわり」

2日間の日程を終えた「本とそのまわり」

高橋麻帆さんの古書、版画を中心に、
活版印刷、木工、陶芸などが重なり、響きあう独自空間。

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「本」という核となるテーマのおかげで、
バラバラなようで親和性のある、
見どころの多い展示になったと思います。
今回限りにするには惜しい組み合わせですので、
また呼び掛けて類似企画を開催したいところ。
何はともあれ素晴らしく、心強い仲間をまた得ることができたことに感謝です。

お越しいただいた方々、ありがとうございました。

「本と、そのまわり」開催します。

来る5月26日、27日に山の家具工房で行うイベントのお知らせです。

「本と、そのまわり」

本と
本と裏

京北出身、現在は金沢にお住いで、
古書店をを商っておられる髙橋麻帆さんとのつながりから着想したイベント。
学生時代はドイツ文学を専攻され、東京は神保町で古書店修行を積まれた麻帆さんのお持ちの古書は、
いわゆる「古本」のジャンルに留まらず、
ドイツなどヨーロッパの百年以上前の古書、植物画の活版印刷の図録など、
厳選され、かつ幅の広いものです。
このイベントでは、麻帆さんの古書、版画の他、本にまつわる作品の展示や、活版印刷のワークショップも開催し、
古書の魅力に触れていただく機会になれば、との思いを持っています。

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今日は活版印刷のワークショップをご担当の山口和佳さんとの打ち合わせでした。
持ち運びできる活版印刷の機械を持ち込んで、
名刺サイズなどの紙にご希望の言葉をレイアウト、印刷できる体験を計画。
厚紙に印刷の圧力で印刷された文字の立体感は、
活版印刷ならではの質感で、是非多くの方に体験していただきたいです。

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山の家具工房も、文鎮、ブックエンド、筆箱を用意して、
皆さんのお越しをお待ちします。
我々にも新しい世界の広がりそうなこのイベント。
是非お越しください!