出展のお知らせ

お知らせが遅くなりましたが、
昨年に引き続き、
修行させてもらった工房を中心としたグループ展に参加します。

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「Learn to Shaker」
数年前までもこのタイトルでの展示に参加していましたが、
今回は参加人数も10人と多く、
踏み込んだテーマ設定です。
個人的にも、
シェーカー家具から離れて家具作りを続けてきて、
前よりも客観的に、シェーカー家具の魅力や、
自分の仕事との関係性について考え、
表現できる機会だと思います。

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なにができるかお楽しみ。
そしてこれも報告おそくなりましたが、
先週の土日。能登島にて。
絶好の日和の「のとじま手まつり」に出店して来ました。

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芝の向こうに見はるかす海。
この雰囲気を味わうだけでも出店の甲斐は感じます。
正直、商売どうでもよくなります。

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とはいえ客足も芳しく、
弾む、お客さんや出店仲間との会話に、
工房に閉じこもっているだけでは見つからない発見がたくさんあり、
のんびりするまもなく時間は過ぎていきました。
今回は妻の布仕事「ijot」の作品も展示しました。

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家具の仕事中心で回していると、
なかなかこういったイベントに出かけるとなると準備が大変に感じられますが、
リフレッシュにもなり、発見もあり、つながりもできたり、
十分に甲斐のあるものだと思います。
定期的に、は無理でも、
チャンスがあれば、また。

イベント告知、キッチン完成

今年の秋はクラフト出店します。
まずは近場でけいほくクラフト。

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開催は10月4,5日ですが、
4日土曜日のみの出店です。
もう一つは石川県能登島の、のとじま手まつり。

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こちらは10月18,19日両日とも出店。
どちらも3年前に出店させてもらっています。
イベント出店はもちろん売上も気になるところですが、
僕としては、場を楽しみたい気持ちの方が強く、
肩の力を抜いて、お客さんとのコミュニケーションを楽しもうと思います。

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数日前には、製作に一ヶ月を要したキッチンが完成。

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えらく工期がかかってしまいましたが、
その分のボリューム感はあります。
総W2900×D650×H900。
収納には工夫を盛り込んでみましたが、
使い勝手は追ってご紹介することにして、
まずは妻に料理を楽しんでもらおうと思います。

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栗スツール、そしてキッチン

朝晩涼しくなり、
幾分過ごしやすく感じられるこの頃。
あたりの稲穂はこうべを垂れ、
稲刈りの終わった田も増えてきました。
いつもお米を頂いている近所の稲作家の方からは、
前日刈りたての新米が届き、
産地に暮らす贅沢を味わいました。
少し前に納品したスツールです。

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栗材にて。
奇をてらわず、
使いやすさと向き合ったカタチ。
スツールは色々と試行錯誤してきましたが、
今回は特に素直に出せた形だと、満足しています。
納品後、お客さんから送られてきた画像。

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言葉より、気持ちの伝わる写真だと思います。
そして、
ようやく取り掛かれた自宅用キッチン。

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幅2900を2分割で製作。
椅子作りも楽しいけど、
大物も楽しい!
来週中には完成です。

晩夏

お見舞いする残暑もない今年の夏。
朝晴れ渡っていても、気づけば雨雲がたちこめます。
近くの茅葺屋根の民家で、茅の葺き替えをしていました。

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近年は材料になる茅の確保も大変だと聞きます。
数十年に一度の大掛かりな作業で、費用もかさみ、
うちのまわりにある日本家屋は、大方トタン屋根に葺き変えてあります。
そんな中でもこうやって、茅を葺き替えながら、
大切に家を住み継いでいる様子を垣間見ると、
人間と住まいとの結びつきの強さを感じます。
この夏の水害で、消防団として現場に出ることもありましたが、
押し寄せる水になすすべもなく、
呆然とする人、怒りを他にぶつけようとする人、あきらめ模様の人、
様々な人の表情がありました。
しかし、だからといって、
浸水が起こりやすい土地だからといって、
移住はできない、しない。
土地や家との結びつきの強い田舎であるだけに、難しい問題です。
この夏の水害で被害にあわれた方々、
そして現在もその最中にある方々の生活が一日も早く平穏に戻ることを願うばかりです。
不安定な天気で、気の落ち着かない8月でしたが、
良い仕事が一つできたのでご紹介を。

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オーバルのローテーブル。
材はお客様支給。
マホガニーでしょうか?
オイル塗装で、燃えるような杢が現れました。

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元は日本風な座卓だったこの材をお預かりして、
このようにリメイクしました。
材の存在感と、このオーバルの形状がマッチして、
よいものになったと思います。
オーバル加工の方法を身につけたので、
これからどんどん取り入れて行きたいです。

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あと少し

梅雨は明けたが・・。

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にわか雨をしらせに、
アマガエルがひまわりの葉にぺとり。
今年の夏も暑い。。
仕事の手を止めて、
自宅の改装を進めています。
出来上がってきた建具。

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前職の経験と、木工の技術を結集して製作。
これを業者に頼まずに自分でしようと思ったがために、
工期が大幅に遅れるはめに・・。
でも、建具って家の顔といってもいい大事なパーツだと思う。
人任せにはできなかった。
ガラス引き戸もはまって、
あとキッチンを製作すれば住める家にはなります。
そしたら、
今住んでいる場所はギャラリー&イベントスペースとして使えるようになります。
目指していた形態まで、あと少し。

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カウンター収納納品

梅雨の只中、
勢力全開の雑草に負けじと葉を広げていたジャガイモを、
意を決して抜いてみると・・。

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小さいのから中くらいのまで、
ころころとジャガが出てきました。
上から見てても出来が不安でしたが、
土の中ではしっかり育ってたんだな。
さて、大阪のマンションリフォーム案件、大詰めの仕事。
長さ3500のカウンター収納です。

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スペースの半分は、扉内部に引き出しを。
和箪笥のようなこの構成は、お客様のご希望でした。
収納力十分です。

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完成まで長らくお待たせしましたが、
ようやくお納めすることができ、
飾られた画も映える空間となりました。

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ダイニングセット、TVボードに続いて今回の大きな箱物収納。
いろいろなタイプの家具を作らせて頂き、
とてもよい経験になりました。
最初は合板製の家具をご検討されていましたが、
悩まれた末、無垢の家具に決められたお客様。
これから時間と共に風合いを増していく家具を見て、
この決断でよかったと、きっと感じていただけると思います。

SBチェアー

新作チェアーが完成。

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後ろ脚から滑らかに繋がる背もたれが特徴。
「Smooth Back」を略してSBチェアーと名付けました。

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今回張ってもらったのは本皮。
ペーパーコード、籐編みなどとの相性も今後試していきたいところ。
上の画像の材質は栗。
ウォールナットでも同時製作しました。

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「シンプルでいて有機的」というテーマを体現するかたち。
背中で何かを語れているでしょうか。

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小さな手は物語る

 無垢の家具に囲まれて暮らし始めて数年。
無垢の家具の良さは使ってみないとわからない、と使い続けて数年が経ち、
日々心地よくこの家具達と暮らしていました。
薬剤や、接着剤の害がないという以外では、
何といっても手触りが良いのが無垢の家具の良いところでありますが、
それを我が家の5ヶ月の娘が証明してくれました。
 
食事の度、おむつがえの度、手持ち無沙汰にならないようにタオルやおもちゃを渡しても、
気が付けばそれらを放り出し、家具の脚や、スピンドルを触っています。
まだ手の動きがおぼつかなくて、おもちゃも上手く操れない小さい手が、
すべすべの木肌をずっと触っているのを見て、改めて無垢の家具の良さに気付かされました。
 
余談ですが、家族の食事時間、まだおかゆを少ししかもらえない娘は、ダイニングテーブルにしゃぶりついています。ほぼ毎食。不憫ですが、テーブルも気に入ってもらえたようで少し嬉しくもありました。(母)

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スピンドルチェアー完成

スピンドルチェアーVer.2014完成。

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細く華奢に見えるスピンドルの先端部分は直径9㎜。
8本をしならせながら組むことで、
総持ちの強度を作り出します。

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座面、笠木の形状など、
今までアレンジし続けてきましたが、
この形で一旦自分の中で完成した気がして、
売れた分、在庫も含めて8脚作りました。
在庫2脚あります。
このあとも別の椅子製作がまだ続く・・。
椅子三昧だ。

「かわいい」かたち

スピンドルチェアーを製作中。

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毎回座面の形が変わっています。
座り心地変化の出る部分には手を加えず、
いかに「かわいい」かたちに仕上げられるか。
小さいものや子供がかわいいとかのそれとは違う、
かたちを褒めるときのこの「かわいい」という表現。
根源的な魅力をもったものに感嘆して投げかけられる言葉だと思います。
この「かわいい」を言ってもらえるものをいくつ世に送り出せるか。
つくり続けられるか。
つまるところそれが仕事の価値のような気がします。
そういうところを目標にしていきたい。
大仰ですが。