杉の収納、ヒノキの建具

今年も田んぼのシーズンがやってきました。
仕事の面では色々なものを作っているので季節的に決まった動きはない中、4月になればごそごそと田んぼの準備を始めるルーティンが逆に心地よく感じられるようになりました。何かと手間は取られるのですが、大事な暮らしの一部になっています。

さて、少し前に納めた案件です。
京北の新築のお宅に収納、建具を製作させていただきました。

京北の杉、ヒノキで製作。特に杉については狂いの少ない柾目の材を使用しました。目の通った緻密な木目で、床板、壁板の杉の印象とは違った端正な印象になります。柾目の材は一本の丸太からは少量しか取れないので貴重なものなのですが、その点産地であるここ京北は求めやすい環境です。
出来立ての今はスッキリとして控えめな表情ですが、経年変化で年と共に風合いが増していくはずで、突板製の家具にはない魅力です。

建具は大小沢山製作させていただいたのですが、今回引き戸の引手に新たな意匠を取り入れてみました。茶室などの引き戸の作りをアレンジした掘り込みで、さりげない印象が好みです。

地域材を自分なりに取り入れ活かす方法を一つ一つ見つけて引き出しを増やしていく。今回の仕事でいくつかの引き出しを身に付けることが出来ました。

ダイニングセット、キッチン建具納品

西京区の新築邸宅にダイニングセット、キッチン収納の建具を納めさせていただきました。

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椅子の製作に当たっては、試作品で座り心地を確かめることはもちろん、
テーブルの高さも5ミリ単位で確認。
建具の籐の部分の大きさのバランスなど、
細部にわたってお客様と綿密にやり取りがなされ、ようやく形にすることができました。
最終的に座面高は標準の420㎜に対して天板高は675㎜とかなり低めですが、
食事の際には肩、肘が楽に動かせることを優先させた高さ設定となりました。
テーブル天板は2100×900㎜と、在庫していた特級ヤマザクラを最大限に生かせるサイズで、緩やかな杢が緻密に設計された室内で有機的な存在感を醸しています。
椅子、建具に配した籐もハンドクラフトの柔らかな存在感を感じさせていて、
無垢の木と妥協しない手仕事は、裏切らない結果を表してくれるものだなと感じます。

こちらのお宅には椅子残り4脚と座卓をオーダーいただいており、
そちらの製作を引き続き行っていきます。