「家具選び」セミナー

左京区の恵文社さんにて、
「家具との暮らし 家具選び」
のタイトルでセミナーをおこなってきました。

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家具の見方、選び方という、
とても広い範囲のテーマでしたが、
僕が出て行って話せるのは無垢の家具の特徴と魅力で、
話の大半はその内容になりました。
無垢の家具と合板家具との性質の違い、
それぞれの適材適所の話から始まり、
反ったり、膨張したりする無垢の性質と向き合いながらの家具作りのこと。
その質感や経年変化の良さが無垢材の魅力であり、
永く使ってもらうためにどのような気を配っているか。
家具の生活への取り入れ方の話をするには、
シェーカーの話も織り込みました。
シンプルな暮らしを体現するシェーカー家具ですが、
ひとつの家具から自分の暮らしを形づくって行くのも、
魅力的な生き方だな、と感じています。
ひとつの美しいチェストを手に入れて、
それに納まるだけの身だしなみを持って暮らす、など。

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手間をかけて家具を作っていますが、
コストの問題で、手間を省くことを考えることはないか、
との質問がありましたが、
美しいもの、永く使えるものを提供するには、
木をしっかり見る、ホゾで組む、カンナで仕上げるなど、
省けない手間があると思います。
やたらと手間をかけて腕自慢するのではなく、
真摯にものづくりに取り組む姿勢。
そうしてできる家具は存在感が違います。
そういうものを作って行きたいから。
2時間半で、
思いを語りつくして、お客さんは少し辟易気味だったかも。
心配になって、後で数名の方と話しましたが、
普段聞けない話が聞けてよかったと言ってもらえ、ホッとしました。
こんな形で話をすることもあまりないことだと思いますが、
自分の考えを整理する良い機会とさせてもらえました。

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