晩夏

お見舞いする残暑もない今年の夏。
朝晴れ渡っていても、気づけば雨雲がたちこめます。
近くの茅葺屋根の民家で、茅の葺き替えをしていました。

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近年は材料になる茅の確保も大変だと聞きます。
数十年に一度の大掛かりな作業で、費用もかさみ、
うちのまわりにある日本家屋は、大方トタン屋根に葺き変えてあります。
そんな中でもこうやって、茅を葺き替えながら、
大切に家を住み継いでいる様子を垣間見ると、
人間と住まいとの結びつきの強さを感じます。
この夏の水害で、消防団として現場に出ることもありましたが、
押し寄せる水になすすべもなく、
呆然とする人、怒りを他にぶつけようとする人、あきらめ模様の人、
様々な人の表情がありました。
しかし、だからといって、
浸水が起こりやすい土地だからといって、
移住はできない、しない。
土地や家との結びつきの強い田舎であるだけに、難しい問題です。
この夏の水害で被害にあわれた方々、
そして現在もその最中にある方々の生活が一日も早く平穏に戻ることを願うばかりです。
不安定な天気で、気の落ち着かない8月でしたが、
良い仕事が一つできたのでご紹介を。

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オーバルのローテーブル。
材はお客様支給。
マホガニーでしょうか?
オイル塗装で、燃えるような杢が現れました。

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元は日本風な座卓だったこの材をお預かりして、
このようにリメイクしました。
材の存在感と、このオーバルの形状がマッチして、
よいものになったと思います。
オーバル加工の方法を身につけたので、
これからどんどん取り入れて行きたいです。

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