3月より段階的に製作を進めてきた山桜の箪笥が完成しました。
w850×h800×d430の2台の箪笥を並べて使う想定で製作。
本体に山桜、引出しの内部はシナ無垢、裏板も含め、総無垢仕様です。
将来の配置換えも想定し、背面に至るまで見栄えに気を配った作りにしました。
引き出しの継ぎ手は包み蟻継ぎ。
加工自体も精度が求められますが、
加工中にも少しの温湿度変化で材はどんどん反り、動くので、
各材の動きを予測した配材が求められ、
合計箪笥8杯分の大量の材との対話を楽しみました。
納品先は遠く鎌倉。
足を延ばして納品させていただきました。
杉材のふんだんに使用された室内で、
褐色に変化していく山桜の箪笥が時を経るごとに存在感を増すことと思います。