家守の木

5月の連休から開催してきた、絵本「家守の木」に関連するイベント。

「家守の木」は、京北の杉が人間の家の材になることを夢見るなかで悩みにぶつかりますが、
大きな杉の「おぬしさま」の啓示によって、夢を捨てずに生きていこうとするお話。

連休中のよみきかせ&コンサート

CAWSY9O4

引き続き開催中の原画展

DSC_0942

加えて肝心の、本物の「おぬしさま」、京北片波の伏状台杉を見に行くツアー。

2016.1 001

2016.1 002

近所でありながら行ったことがなかったので、この機会にと行って見たところ、
度肝を抜かれました。
巨大な杉の持つスピチュアルパワーはもちろんあるのですが、
複雑怪奇なその造形は、
まっすぐに育つ杉を幹の途中で伐採して、枝分かれした部分も材として活用しようと考えた、
いわば人間の「欲」の産物。
森の中ではそんな人間の業も滑稽なものに写りますが、
大杉はそれを受け止め、その強靭な生命力で活路を見出そうとしたのが、
この造形なんだな、と感じます。
多湿なこの地域だからこその杉の生命力もありますが、
歴史深い京都らしい人間と森の関係性だな、と思いました。
陳腐な、「パワースポット」として消費されるような場所になって欲しくはないですが、
自然の力に感じ入ることができる場所としては、より多くの人に訪れて欲しい場所です。

絵本を通して深く考えるきっかけをもらった京北の大杉のこと。
多くの人に存在が知ってもらえればいいな、と思います。
原画は5月末までギャラリーに展示していますので、
是非起こしください!

コメントを残す