きょうと椅子2018に参加します

4月に参加する椅子展のご案内です。

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詳細はトップページ、
またはきょうと椅子のHPに掲載があります。
https://kyoutoisu.wixsite.com/2018

前年まで左京区「みつはし」さんで行われていた椅子展でしたが、
「みつはし」さんが惜しまれつつ閉廊となり、
今回は舞台を京都の繁華街にある老舗ギャラリー「マロニエ」さんに移し、
参加者も24人とスケールアップしての開催となります。
今回の「きょうと椅子」に際しては事務局長という立場で関わらせていただいております。

家具作りの師匠である宇納正幸氏が10年間「みつはし」で続けてきた木工作品の展示。
その歩みを絶やすことなく、発展させた形で継続させるにはどのような表現が必要か。
逡巡し、開催に寄せる文章として思いをつづりました。

 「私達木工家は、作品である木工品を誰かに使っていただく事で世界と繋がっています。製図の際に引く一本の線、息を止めて削るカンナの一削り。完成度に妥協しないのは、作品の先に使い手の顔があるから。作り手が魂を込めて作った椅子を、使い手が次世代まで使い継いでいく。それは一つの豊かな「文化」だと思います。「きょうと椅子」は京都内外で活動する24組の木工家による、木の椅子の展覧会です。文化ひしめく京都の地で、「椅子」の文化も発展させたい。そんな思いでタイトルを「きょうと椅子」としました。 「京と椅子」、「今日と椅子」。今日を生きる皆様に、一脚の椅子との出会いから感性豊かな暮らしが拡がることを願って。」(きょうと椅子HPより)

木工の仕事を続けていく中で、世間との結びつき方について考える機会がよくあります。
自分が熱烈に興味を持った、木という素材を使ったものづくり。持てるものを掛けて仕上げた作品を販売していく=世の中に広めていく=共感できる仲間を見つける、増やしていく→こうなったらいいなと思える理想の社会に繋がる、文化が生まれる。
小さな営みの積み重ねですが、とどのつまりはここに繋がるのだと感じます。
訪れた方に座っていただける、作り手の顔が浮かぶ、こんな椅子と暮らせたら幸せだろうな、と思える一脚に出会える。ひとつひとつのテーマに向き合い、事務局一同真剣に取り組んでいます。
僕たちにしかできない表現で、皆さんとつながる展示にしたいと思います。

肝心の出展作品は、アームチェアーのサイズ変更バージョンを準備中。

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曲木は済ませ、あとは展示までギリギリの製作になります!