画像のテーブルは15年ほど前に製作し、我が家でダイニングテーブルとして使ってきたクルミのテーブルです。
食卓として使って、毎食後に水拭き、乾燥してきたらオイルを塗って使ってきました。このところはオイル塗装のツヤよりも、乾拭きによる渋いツヤが勝ってきています。
ウレタン塗装の施されたテーブルは、出来立てピカピカですが、こういった経年変化は味わえません。
長く使ってきた分だけ、天板には傷や染みが所々に出来ました。これらを消すためにスクレーパーや紙やすりで表面をそぎ落とすことはできますが、柱についた傷のように、家庭の記憶としてそれらの傷を残して使ってもいいのではないでしょうか。傷をものの「劣化」と受けとめさせないおおらかさが、無垢のテーブルにはあると思います。