diary

continuous arm chair

4月に形となったアームチェアー。
HP上ではご紹介ができていませんでしたが、
少し改良を加えたものを作らせていただいたので、併せてご紹介します。

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曲げ木を最大限生かして、軽快な印象を演出。
実際軽い椅子です。
「continuous(連続曲線) arm chair」という名で、
アメリカンウインザーチェアーの中には作例が挙がる工法です。
思い通りの曲率に木を曲げるには試行錯誤が繰り返されましたが、
京北産のサクラの生木が使えたことは大きな助けとなっています。
曲げ木部分はサクラ、スピンドルはトネリコ、座面は栗と、
木の特性を見極めて適材適所の配材です。

4月の第一作目は背もたれの傾斜をきつくして、
ゆっくりともたれられる安楽椅子により近い椅子でしたが、
お客様の要望で傾斜をゆるく、
食卓椅子に近いもたれ感にアレンジし、ある意味汎用性のより高い椅子になったと思います。
下の画像は左が一作目、右が再製作分。

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長い間温めていたイメージを一旦カタチにすることができて、
一定の満足感はありますが、
材料選びや細部の形状を見つめ直しながら、
より自分の椅子として育てていける題材を得た気もしています。

栗の大テーブル

あちこちの田に水がはられ、朝晩カエルの合唱が響きます。
今年は私達も稲作に初挑戦しています。

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やるからには、と手植えにチャレンジ。
入れ替わり立ち代りの延べ10人ほどの参加で、一日でなんとか植えきりました。
田植え機では2時間もあれば済む作業ですが、
泥に素足を突っ込んで一本づつ稲の赤ちゃんを大地に植えつけて行く感覚は、
機械に任せてしまうにはもったいなく感じます。

植え付けがうまくいき、穂が出るまで水加減の調整と除草の日々です。

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さて、先月納品した栗の大テーブル。

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2300×1100×750サイズで2台分。
分解できる構造にして、軽バンで東京まで納品しました。
2台あわせるとかなり広大な作業面になりますが、
納品先のオフィスは広々空間で、組み立てても圧迫感は感じられませんでした。
10センチ角のガッシリした脚も、この空間の中では妥当な太さに見えます。

プランニングの中で、質実剛健でソリッドなイメージを求められ、
天板のと脚の端を合わせることで、凹凸の少ない形状にしました。
真ん中にスリットを設け、そこで天板の伸縮を逃がす構造です。
天板用の材も約300幅で長さ2300の板が合計8枚分と、貴重なものです。

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椅子はあえて元々お使いのオフィス用のキャスター付きのもので。
近代的な空間に自然素材の存在感を際立たせる今回のテーマの下では、
この取り合わせも悪くないと感じます。
テーブルだけが経年変化でどんどんかっこよく育っていくのでしょう。

家守の木

5月の連休から開催してきた、絵本「家守の木」に関連するイベント。

「家守の木」は、京北の杉が人間の家の材になることを夢見るなかで悩みにぶつかりますが、
大きな杉の「おぬしさま」の啓示によって、夢を捨てずに生きていこうとするお話。

連休中のよみきかせ&コンサート

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引き続き開催中の原画展

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加えて肝心の、本物の「おぬしさま」、京北片波の伏状台杉を見に行くツアー。

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近所でありながら行ったことがなかったので、この機会にと行って見たところ、
度肝を抜かれました。
巨大な杉の持つスピチュアルパワーはもちろんあるのですが、
複雑怪奇なその造形は、
まっすぐに育つ杉を幹の途中で伐採して、枝分かれした部分も材として活用しようと考えた、
いわば人間の「欲」の産物。
森の中ではそんな人間の業も滑稽なものに写りますが、
大杉はそれを受け止め、その強靭な生命力で活路を見出そうとしたのが、
この造形なんだな、と感じます。
多湿なこの地域だからこその杉の生命力もありますが、
歴史深い京都らしい人間と森の関係性だな、と思いました。
陳腐な、「パワースポット」として消費されるような場所になって欲しくはないですが、
自然の力に感じ入ることができる場所としては、より多くの人に訪れて欲しい場所です。

絵本を通して深く考えるきっかけをもらった京北の大杉のこと。
多くの人に存在が知ってもらえればいいな、と思います。
原画は5月末までギャラリーに展示していますので、
是非起こしください!

ヒノキの本棚

京北にも遅めの桜の季節がやってきました。

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見ごろは明日明後日ごろ。
京北の桜の名所としては常照光寺の枝垂桜がありますが、
そちらはの見ごろもう少し後になります。
春が来て、田植えの準備などみんないそいそと忙しく、
田舎も賑やかな季節です。

ヒノキの本棚を製作しました。

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修行時代の先輩、KLOSS小田さんによる質実剛健なデザイン。
今回はコスト面から採用になったヒノキですが、
ノックダウン構造にも耐える強度があり、
仕上がりを見ても、正解の選択だった気がします。
いつもヒノキを仕入れている近所の材木屋さんの話では、
ヒノキの場合ある程度節があるほうがすっきりし過ぎず味のあるものができるので、
そんな丸太を製材しているとのこと。
その話のとおりの仕上がりになったなと思います。

続いて18日からのグループ展用の椅子を製作中。
数年来の目標だったアームチェアーに挑戦。
ギリギリです。。

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着物箪笥製作中

随分と雪が積もった今シーズンの京北。

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積もっては降り、やんでは又降り積もり、の繰り返しで、
結局4~50センチほどの積雪。
近隣では停電が数日間続いた集落もあった中、
ストーブの煙突とヤギの小屋の屋根に一部破損があった程度に済みました。
子供たちには最高の贈り物でしたが。

さて今年は3月以降にワークショップイベントや、グループ展などのイベントが控え、
バラエティー豊富な動きになりそうです。
5月のいい季節にはギャラリースペースでマルシェを企画できないかと模索中。
決定次第お伝えします。

さまざまな仕事と平行して自宅用着物箪笥を製作中。

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自宅用とはいえ、真剣にやってます。
現在の手持ちの着物、小物が余裕でしまえ、
あと数点増える分の収納量分の引き出しの容積、数。
全体高は600ミリ未満と小振りですが、薄い引き出しが五杯。
引き出しの載るレール(スリ桟といいます)は各引き出しの左右上下に必要で、
おびただしい部材数、木造住宅の軸組み構造の縮図のようです。

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本体が組めて、ハイライトの引き出し製作に入ります。

朴の木シリーズ

京北近郊の朴の木で小物を作ってみました。

定番の曲げ盆。
特に杢の出ている部分を使いました。

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そして、
八寸角のお重。

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杉、ヒノキがほとんどの京北の森ですが、
葉の丸くて大きな朴の木はわりとよく見かける木で、
朴葉ご飯として使われたり、地元の風俗に結びついた木だと思います。
材木屋さんの話では、まな板が主要な用途とのことなので、
その先の発想として、朴の木のテーブルアイテムを模索していきたいと思います。

籐扉カウンター

現在午後22時半。
用事より帰宅すると、敷地内に鹿が5頭、短い雑草を食んでいました。
囲いの中にいるヤギは鹿除けの効力をとうになくし、
近所の休耕田同様、うちも夜は鹿公園です。
驚かしてみてもすぐには逃げないし、ふてぶてしさは年々増している気がします。
うちは実害は今のところありませんが、
農業被害など、鹿をめぐる諸問題は田舎の重要課題です。

昨日の投稿に引き続き作品の紹介を。
籐扉のカウンター。

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L2000  W480  H870  クルミ材

キッチンの作業台と高さを合わせたカウンター。
ギャラリーの目に付く場所に置かれるので、
前から試してみたかった籐シートの張り込みを取り入れました。
通気性に優れ、視界が適度に遮られる効果があり、
食器棚、靴箱など、求められる使用状況は多いと思います。
クルミのくすんだ風合いとナチュラルな籐の雰囲気が合っています。

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今回の展示に間に合わせるように外観を仕上げることを優先にしましたが(背面がシースルーのままです!)、
内部の収納の構成など、使いやすくアレンジする計画ですので、
改めて紹介したいと思います。

蛇腹のサイドボード

2016年も数日を残すのみとなりました。
一日だけ雪の積もった朝がありましたが、それ以降は拍子抜けする温かさで、
例年の「寒い年の瀬」の感覚を感じられずにいます。
秋ごろには寒さ厳しい冬、との予報もあったように思いますが、
真逆な状況ですね。

ギャラリーオープンの際に作った作品をきちんと紹介できていなかったので、
数点、順番にアップして行こうと思います。

まずは蛇腹のサイドボード。

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W1800 D400  H700  栗材
正面からは一見、横剥ぎの板が塞いでいるように見えますが、
蛇腹構造の引き戸となっており、スムーズに開閉します。
以前も試みた扉構造ですが、改善を施し、
2歳児でも楽に開閉できるスムーズさを実現しました。

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裏も仕上げてあるので、部屋の間仕切りとしても有用です。

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サイズのアレンジ次第では、
AVボードや、吊り戸棚などにも活用できる扉構造ではないでしょうか。
皆さんのアイデア、お待ちしてます。

オープン展終了

2週間以上に及ぶギャラリーオープン記念展。
今日で日程を終了しました。

展示あり、
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ライブあり、6117

ワークショップあり、
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やりたいことを目一杯詰め込んだ分、準備は大変でしたが、
すべて無事に終えることができ、それぞれに手応えを感じられ、
いま、この場所で、自分達がやっていくべきことに取り組めているという実感がありました。
特にオープンセレモニーとしてライブが開催できたことで、
この場所が「自分達の居場所」から、「みんなの場所」になったんだなと、しみじみと感じました。

沢山の感慨を込めて、
お越しいただいた方々、
場所づくりにご協力いただいた方々、
励ましの声を掛けていただいた方々、
皆さま本当にありがとうございます。
今後、益々楽しい場所に発展させていけるようがんばります!

12.3、4 ワークショップのお知らせ

オープン記念展期間中のワークショップのお知らせです。

「生木でつくる木の器」
12月3日sat.、4日sun. 11:00~
上記二日とも定員4名で行います。
パンランチ付き 3,500円

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伐採後間もない「生木」を使い、
ノミなどを使って普段使いの木の器を作ります。

材料に使用するのは、京北産サクラ。
皮の付いたままの部分から、
まずは作りたい大きさ、形をのこぎりで切り出すところから。
丸型、楕円など、形は自由ですが、
大きすぎると作業が大変です。
上の画像のもので長さ18センチほどで、仕上げやすい大きさですが、
もっと大きなものにチャレンジしたい方は材料の許す限り歓迎です。

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形を切り出すのも一苦労ですが、時間はたっぷりあります。
ノミで外側の湾曲を成形し、
その後内側のくぼみを丸のみではつって行きます。
スプーンのワークショップの時もそうですが、
この窪みを彫る工程は皆さん無心になっている様子は、
何か人間の本能との結びつきを感じたりします。
彫りすぎには注意して。

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ダイナミックに形作ったあと、
慎重に内外を仕上げて完成。
浅めの器は、乾きものなどのサーブに重宝します。

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身体を使った大掛かりな作業ですが、
作業を通じて、一本の木が伐採され、
道具になっていく様を感じていただければ、と思います。

遅めの昼食(12:30頃予定)にはパンのランチ、
軽い休憩をはさみながら16:00ごろ終了を目標に進めたいと思います。

ご予約お待ちいたします!