キッチン製作中

 新築物件向けにキッチン、収納など箱物数点の製作をご依頼いただきました。
目下製作中。

 材は栗で、取っ手など凹凸の極力少ないデザインを、とのことで、
前面に板がパズルのように組み合わされたような見映えになります。

 このように扉と扉の間、引き出しとの境目となる桟を見せない、板のみで構成される箱物の造りは、よりモダンな建築様式に馴染むデザインだと思いますが、材の伸縮での経年後の隙間が極力少なく済むように、材の乾燥状態によりシビアな気配りが求められるところ。
 どのような材を使用し、材の保管方法、木取り、作業部屋の湿度管理をどうするかなど、いくつもの考えるべきポイントに向き合うことになります。
 今回から取り入れたのは、木取りした材を、家庭用除湿機を設置した小部屋でシーズニングさせる方法。除湿機には結構水が溜まって除湿されているのが分かります。

 木は伸縮し、反ろうとするものなので、それを見越した造りを知って取り入れておくのが木工家の仕事の基本ですが、材の管理などについてはまだまだ改善していける余地がありそう。特に山間部の湿度の比較的高いエリアで仕事をしているので、乾燥した街中での使用の事を考えるとなおさらです。

2020始動

2020年、明けましておめでとうございます。

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随分と更新ができていませんでしたが、
年の改まりと共に心機一転、頻度を上げていきたいと思います。。
今年は5月に作品展を計画しております。
今の山の家具工房が提案できる木の家具のある暮らしを形にしたような展示ができればと思っていますので、ご期待いただければ幸いです。

みなさま、本年もどうぞよろしくお願い致します。

2018年始動

新年明けましておめでとうございます。

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本日より仕事始めとして、
パソコン作業、年末より持ち越した仕事などからかかって参ります。

昨年は色々な「ものづくり」の他にも、
ギャラリーを拠点としたワークショップ、マルシェなどの「コトづくり」にも取り組み、
私事では田んぼに初挑戦。
充実した一年でした。

Facebook、インスタグラムと、多様な発信方法がある中で、
このブログに記事をアップする頻度が極端に減ってしまいましたが、
近況を丁寧に発信していく手段としてはやはりブログが一番自分に合っている感触があるので、
初心に立ち返り、今年はブログの更新にもう一度向き合っていこうと思います。
まずは昨年の作品のHP上へのアップから。

また、毎週金、土曜日としていたギャラリーのオープン日も、
内容ととに見直しをしようと思いますので、
決定後HPにお知らせいたします。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

トネリコで曲げ木

冷え込むことの少ない今年の冬ですが、
先月末より不意に訪れる真冬の寒さ。
しかし今年の工房は快適そのもの。
なぜなら、天井と仕切り扉が付いたから。

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ストーブを点ければ手加工場は10℃ほどに保たれ、
ボンドによる接着作業も安心してできます。
秋の内にがんばっておいて良かった。

さて、
昨年冬にトネリコの丸太を製材して丸一年。
そろそろ使って行こうかと、桟積みをばらしてみました。

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外に置きすぎたせいで表面が黒ずんでしまいましたが、
一面削ればきれいな木目が現れました。
北米材のアッシュに似た木目です。

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触った感じ、重さからは、
乾燥はすすんでいる様子でしたが、
乾燥度合いにさほど影響のない曲げ木から使ってみることにしました。

期待通りの弾力。
同じ寸法の栗材では内側にしわが入って曲げがいびつになりましたが、
トネリコではきれいなアールが出ます。
曲げに適していることが確認できました。

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生木の自然乾燥はここ京北ではなかなか難しいですが、
丸棒構成の椅子ならホゾの部分の強制乾燥で対応できるので、
希少なトネリコでも丸太買いが十分活用できそうです。

2015年 大晦日

今年も気づけば大晦日。
いつまでもゆるい寒さのせいで、
体が暦についていけてない感じがします。
おもての梅の木にも花がついてました。
完全に咲く時期間違えてしまってますが、
春にもう一度咲くパワーのこるんだろうか。

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子供さんのクリスマスプレゼントに、
お絵かきテーブルを作らせてもらいました。

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うちのブログに載っていたサイドテーブルのデザインをもとに、
細かなご希望を織り込みながら完成させました。
木部は栗、棚部分は籐編みです。
今年やった試みを少しずつ取り入れたような作品で、
一年を振り返りながらの仕事をさせてもらいました。
そして年末は、
来年6日よりの出店に向けての製作で締めくくりです。

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定番の曲げ盆、オーバルボックスに加え、
新たに折りたたみスツール、テーブルに取り組んでいます。
年明け早々のスケジュール、予想以上にハードです・・。

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梅田阪急9階祝祭広場にて、
1月6日〜11日まで。
6日と11日には妻と交代で在廊します。
是非お出かけください。
上記イベントのほかにも、
楽しげな新年を迎えられそうな案件が数件ありで、
まいてきた種が芽を出す年になる予感。
楽しみです。
皆さま、よいお年を。

軒を伸ばしました。

ギャラリースペースの本格始動に向け、
改修作業に時間を割く日々。
かつてシャッターが付いていた西側の平面。
入居時にベニヤで塞いだまましのいできましたが、
ようやく本腰で手を加える時が来ました。
観音扉を付け、更に軒を延ばす計画。
大工さんに助太刀願いながらの作業の様子を画像とともに。

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ビフォー。

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観音扉のサイズに合わせて間柱を立てる。
ヤギたちも何が起こるかと注目しっぱなしです。

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桁、柱の加工に入る。
桁杉の高さは270㎜、柱は140角の栗材。
大工さんの工具を借りながら、
細部の加工は手作業で。

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二人でやれば工程はスムーズ。
重たい桁をホゾ組み準備場所まで担ぎ上げ、
無地納まるか・・。

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架かった!
桁、柱、それぞれのボリューム感がかっこいい。。

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垂木を並べて・・。

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野路板を張る。

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ルーフィングを張って今日はここまで。
都合2日で結構進みました。
大工さんさまさまな今回でしたが、
再び1人での作業が続きます。
鉄骨の工場跡に木材がくっついて、
おもろい感じが出てきました。
楽しみ楽しみ〜。

三寒四温

3月も後半。
三寒四温の日々ですが、いかがお過ごしでしょうか。
近所ではようやく土筆が顔を見せ始めました。

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数日ぽかぽか陽気が続いたかと思えば、
急に雪が積もったりして。
かなり差の激しい気候変動の日々、
皆様お体に気をつけて。
このところ家具の製作の合間に、
家具修理の仕事など、
諸々の仕事をこなしながら過ごしております。

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上の画像は、
天板の割れた座卓の修復の模様。
構造上、割れを元に戻すのはできないので、
割れはそのままに補強、
隙間をパテとカシューで埋めていく作戦です。
当工房では、
製作以外にも、古家具の修復、リメイクも承りますので、
ご相談ください。
さらにその合間に出かけた丸太の市にて落札したトネリコの丸太を、
製材所で挽いてもらいました。

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トネリコはバットなどにも使われる「しなり」のある木。
うちのチェアーのような細いスピンドルには適材なのですが、
製品材としては流通は皆無と言ってよく、
市では良い買い物ができました。
小口に割れ止めを塗って、
丁寧に桟積みして、
初夏までは外に干しておきます。
乾燥して使えるのは少し先でしょうが、
曲げ木などに使っていきながら、
試して行こうと思っています。

作業場のこと

昨日は近所の神社にて、えべっさんのお参りに行ってきました。

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雪の溶け残る、近所の山国神社。
工房を立ち上げてから初のお参り。
いただいた熊手は、作業場の得等席に飾りつけ、
今年の仕事の順調であることを願います。

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そして作業場では、
昨年末にできなかった片付けと、改修作業が展開中。
もともと鉄工関係の作業場であったこの場所は、
天井高が5メートルほどあり、
しかも壁面の一角は板金が張られておらず、
いわば半外状態。
昨年には作業場用の鉄板ストーブを導入しましたが、
どれだけ燃やしても熱気は上に上がり、抜けるばかりで室温は一向にあがりません。
この季節は、室温は常に5度以下。
多くの木工用接着材の耐用温度の下限が5度ほどなので、
ごまかしごまかしの作業になります。
このままでは仕事がままならぬ・・、
良い接着剤はないか、何か解決方は・・、と考え、
思い切って天井を低くし、手加工場と機械場を分ける仕切りを作ることにしました。
家の改装が落ち着いて来たところで、
今度は工房。
環境を整えるのも仕事の内、と自分に言い聞かます。
とはいえさすがに大掛かりなので、
家具作りとの並行作業にて。
完成は暖かくなるころでしょうか。

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2015年スタート

新年明けましておめでとうございます。
山の家具工房2015。

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新年のスタートはスプーンづくりから。
まっさらな気持ちで。

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怪我をしないように、注意点はありますが、
削り方、道具のチョイスは自分次第。
驚くような技、集中力を見せてくれる人もいます。

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夕刻までの3時間半で、皆1本ずつ仕上げられました。

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昨年まで寝泊りしていたこの場所を、
今年からはギャラリースペースとして使えるので、
スプーン教室然り、
もっと色んな方に来てもらえるように、
今年は昨年までに増して色々やることが増えそうです。
ようやくスタートラインに立てそう、という感じ。
作品作り、空間作り、日々の暮らし、
ひっくるめて、ライフワーク。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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年末の仕事

ブログの更新をサボっている間に、
季節は秋から冬の只中に。
秋のうちにギャラリースペースでの生活はピリオドが打たれ、
新しい階上の住居では、ダルマストーブがフル稼働中です。
もっと大型のストーブを入れるまでの繋ぎに、と思っての導入でしたが、
今のとこ十分に暖が取れ、
薪が入れにくい難点を除けば、安価だが結構使える代物です。
部屋の壁、床下、天井裏に十分に断熱材を仕込んだこともあって、
外壁の板金一枚のみのがらんどう空間の一階比べると、
部屋の温まり方は雲泥の差です。
薪ストーブを生かすには、
本体、煙突、部屋の断熱のバランスが大事なんですね。

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今日までに納めた事例を二つ。
くるみのスピンドルチェアー。

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能登でのイベントにて知り合った方からのご依頼。
うれしいご縁でした。
サクラの円弧テーブル。

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こちらは京都市内のお客様。
最初は丸テーブルを検討されていましたが、
同じ外径でも、より天板のスペースがとれて、
且つやさしい印象になる円弧の形に決定。
全体のイメージをまとめるまで、かなり多くのやり取りがありましたが、
そのかいあって、仕上がりには大変喜んで頂けました。
年末のこの2つの仕事では、
大手メーカー家具や、北欧デザイン家具、
果ては安価な外国産家具まで、
膨大な家具選びの選択枠のある昨今、
個人家具工房として、何ができるのか、
ということを意識しながら取り組みました。
具体的には、
製作に入るまでのプレゼン、製作中も工程を2度ほど画像とともにお知らせしました。
まず当方の作る家具、家具作りへの姿勢、
ポリシーみたいなものを知っていただき、
仕事になれば、お客様の希望に耳を傾け、
お客様の空間作りの物語に付け加えられるようなものを提供する。
そういうことをやっていけるのが、
小回りの利く個人家具工房のメリットだと思うし、
またそれが自分の喜びでもあります。
ただの製作にとどまらず、
そういうことをいくつ積み重ねていけるかが、
今後の仕事の価値だと感じます。
そのためには、もうちょっとこまめなブログ更新もせねば、と反省もしつつ、
来年もがんばって参ります。
みなさま、良いお年を。